更新日:2017年05月20日
プレゼントバンクでは、 地域のことやお年寄りのこと、そして、少し先の将来のことを考えるきっかけになってくれればの思いで、分野にとらわれず様々な方向けの体験授業などを実施しています。
今回は、5月1日・5月2日に東海大学付属静岡翔洋高等学校・中等部で行われた福祉講座についてレポートします。この福祉講座は、中等部全学年約400人を前に行われました。
1日目では、『大事なモノと大事なコト』をテーマにお話しました。
今、皆の関心が「モノ」を手に入れる物欲から、目に見えない経験やサービスを体験する「コト」にシフトしてきています。
モノの満足は一時は満足できますが、同じ商品を持っている人と比較することで不満が生まれ、満足感は持続しないことが多いです。
コトの満足には、「自分」というフィルターを通し思い出や経験をすることで、目に見えない価値を感じることできます。
コトの満足には必ず、自分以外の人が関わり、自分が誰かの満足の役に立つことができるとのことで、具体的なアクションとしてボランティアや募金、ファンドレイジングなどについて説明を行いました。
2日目は、『人生に喜びを!』をテーマに、実際に取り組んできたことについてお話しました。
今まで頼られている存在の方が認知症を発症し、周りにも迷惑をかけてしまい、好きなことも思うようにできず悩んでいるとのことでした。
しかし、その方が今まで好きだったことをするきっかけを作ることで、認知症を持っていても生きがいを見つけやりたい事を見つける手助けをできるということを教えてくれました。
講座中では、生徒の方が熱心にメモをとって聞いている場面もあり、動画や写真が流れると皆さん食い入るように集中して見て下さいました。
この体験授業を通して、経験や体験、思い出など目に見えない価値観を知り、新しい価値観を発見することで、今日からの行動や将来に役にたてて欲しいと思います。