更新日:2018年12月15日
10月から11月にかけて4日間に渡り、静岡県立清水南高等学校2年生の生徒さん146名を対象に行われた、介護体験実習のアンケートが届きました。
その中から、何件かご紹介します。
「私は将来、外国の子どもに日本語を教えたいと考えており、羽衣の園のように小学生との交流がある施設で、英語の授業や遊びをやることで小学生にも英語の知識がつくし、お年寄りも楽しめるのではないかなと思いました。」
「以前ニュースで、お年寄りの方と日本語を学ぶ学生さんをスカイプでつないでコミュニケーションの場を設けているというのを聞きました。話し相手がいなくて独りで過ごされているお年寄りと日本語を話せるようになりたい学生がつながるのはとても興味深かったので、私も多面的な視点からこれからの高齢化社会を支えたいと思いました。」
「お年寄りや身体が不自由な方のことを理解し、みんなが幸せに暮らせる社会を目指してみんなでサポートし合おうと思った。進路で社会福祉に興味があることもあり、広い視野をもって自分のライフプランを立て、人をサポートすることで、自分もやりがいや生きがいを見つけるのは本当に素晴らしいことだと思った。」
「まだ若いから関係ないと思ってしまうのが大体だとは思いますが、私はこの介護実習を通して、介護や介護施設についてもっと知りたいと思うようになりました。まだまだこれからな私たちが、高齢化社会の現実を受け止め、羽衣の園のみなさんのように頑張っている方々の存在を知り、少しずつ良い未来をつくっていければいいなと思います。」
「私は趣味で絵を描いたりデザインしたりすることが好きなので、いつか増えていく介護施設にデザインする形で関わっていきたいと思っています。自分が好きなことで社会に貢献できたら素敵だなと思い、このような関わり方は私にピッタリだと思いました。」
「私は将来デザイン工学を活かして、住みやすい家や暮らしやすい環境づくりをしていきたいと思っています。そのため、最近重視されているという“QOL(生活の質)”をより高められるような、高齢者が暮らしやすくかつ楽しめる日々を送れるような家をつくっていきたいと思いました。」
「従来型のみんなが集まる部屋の明るさが気になりました。せっかくデザインが良いのに、みんなで過ごす場所があの明るさなのはなぁと思いました。少し暗めな気がしました。」
「ベランダはとても風通しも良く、景色もきれいだなと思ったのですが、さびしい感じもしたので、もっといろんな植物とか物が置いてあったら楽しいなと思いました。」
「私たち芸術科は、美術や音楽でお年寄りを楽しませることができると思います。介護施設に行って演奏したり、デザインを考えたりという活動をしてお年寄りと交流できる機会を増やせたらいいなと思います。」
「近代社会は、地域とのつながりがとても浅く、スポーツに対して無関心な人も多い。その考え方を変えて皆がスポーツに取り組む社会をつくりたい。そして、老いてからも動ける身体をつくれる社会をつくる。」
他にもたくさんの感想が寄せられました。
清水南高等学校2年生の皆さん、今回の介護体験実習を通じて多くのことを感じ取っていただき、ありがとうございました。
アンケートを読ませていただき、学生さんならではの新しい視点での考え方にスタッフも刺激を受け、福祉との今後の関わり方について考える良い機会となりました。
全員には返信できませんでしたが、質問のあったアンケートを中心に40名程度の生徒さんにお手紙を返信しました。
また、聞きたいこと等ありましたら、ぜひ羽衣の園へお気軽に聞きに来てください。